第五回「大脱出」についての書簡禄 その3
シュワルツェネッガーと銃火器の思い出
気楽:(もちろん、マシンガンとの関係も忘れてないよ)
かわず:マシンガンは大脱出のあれですか?
気楽:ラストスタンドもちゃんとやってるよ
かわず:やってたか
かわず:いやね
かわず:あの何回見栄切るねんっていうマシンガンのシーン
かわず:めっちゃ上がったなぁと
気楽:そこの話をする時は、銃の話をしないといけない気も
かわず:そうか
気楽:あまり詳しくないのでそんなに言いたくないのだけど
気楽:大脱出でのシュワが持ってる銃って大してデカくないんですよ
かわず:ふむ
かわず:あぁそうなの?
気楽:スゲぇあほなこと言いますけどね
かわず:うん
気楽:シュワルツェネッガーが拳銃を持つ時はデザートイーグル!みたいな感じがあった気がするんですよ
かわず:なるほど
気楽:それで、普通!みたいな
かわず:標準装備なのね…笑
気楽:おぼろげな記憶ですが、少なくとも、コマンドーでマシンガン撃った後のサブの武器としてハンドガン撃ちだした→デザートイーグル
気楽:レッドブルでロシアからでかいあいつがやってきた→改造デザートイーグル標準装備
気楽:ラストアクションヒーローでスゲぇ強え正義の刑事!→ハンドガンはデザートイーグル(ダーティハリーのパロディ)はあった気が。
(注 調べてみたところ、イレイザーでも敵のデザートイーグルを拾って使っており、プレデターでも未使用ではあるがサブウェポンとしてデザートイーグルを装備しているらしい。意外というべきか、やっぱりというべきかジェームズ・キャメロン監督の作品では使用していない。)
かわず:ふむふむ
かわず:それが今回あんまりデカくもねぇ銃になってると?
気楽:あとは、ショットガンとかマシンガン撃って、たまにグレネードランチャーもうって、たまに火炎放射して、たまにレールガン2丁撃ちして、たまに、氷漬けにしたり、悪魔ごと串刺しにしたり、砂漠でむきむきになりながら奴隷労働したり、宇宙人と戦って弓矢つくったり、マフィアに潜入捜査して浮気してそのままなかったことにしたり、ワニと戦ったり、人を撃ち殺すと興奮するよねと世間話したり、妊娠したり、ダメな兄弟がいたり、機械なのに最高の父親役になったり、
気楽:なんの話だっけか?
かわず:わかんなくなったよ…笑!
気楽:あと、分身もしてたな。
気楽:全身タイツも着てたな。
気楽:どうしてもTVで何度も見たやつの記憶が強い…
気楽:あ、で、そうそう。
気楽:大脱出見てる時って、シュワルツェネッガーが拳銃使ってるの見ると少し悲しくなるんですよ
気楽:ああ、シュワちゃんがこんな小さい銃を大事に大事に撃っている、と
気楽:こんな人じゃなかったのに。
気楽:と、思っていると最終的にあのシーンが来るわけですよ
かわず:ふむふむ
気楽:これが↑上がらないでか!!!↑↑↑
かわず:笑
かわず:ですな
気楽:シュワの復活には必ず機関銃乱射がいるんですよ。
かわず:なるほど(なにを言っているんだ)
気楽:人間だったシュワが改めて破壊の化身になる瞬間が必要なんです。
かわず:ということは今回でようやく復活を果たせたという?
気楽:今回は!
気楽:復活以上ですね!!
かわず:はぁ…
かわず:(雲行きが怪しくなってきた…)
気楽:シュワは人間でありながらも、破壊の神にもなれるようになったわけですよ
かわず:(なんだかほむほむが悪魔化したときの雰囲気を私は今、感じている)
気楽:例えるなら、昭和○○が、人間宣言をしながらも、神風起こしてG○Qをぶっ潰せるようになったような感じです
かわず:(想像しにくいわっ…笑!)
かわず:なるほど
気楽:その辺のさじ加減が本当完璧、素晴らしい。
気楽:なんか、まともに映画の中身について語ってない気もするな
気楽:まあ、いいか
かわず:だがそれでいい
かわず:うん
かわず:そういう映画だあれは
ついに人間となったシュワの新しい世界…
気楽:あと、シュワルツェネッガーが究極生命体だった証拠を挙げるとするなら
かわず:ほう
気楽:シュワルツェネッガーはSEXしないというのがあります
かわず:へぇ〜
かわず:そっか
かわず:トゥルーライズも
かわず:見てるにとどまるもんなぁ
かわず:奥さんのストリップ
気楽:あれはイイですね。
かわず:そうですね
気楽:シュワちゃんの映画って濡れ場少なかったんですよね。その辺が子供の頃にはまった理由でもあります。
かわず:たしかにねぇ
かわず:あいつらすぐキスしやがるからなぁ
気楽:これは多分クリーンなイメージを保ちたかったというシュワの保身と、シュワに求められた機械のような力強いイメージ、人間離れした強さを表現していたのだろうと
気楽:究極生命体にSEXはない、なぜなら頂点は常に一人という
かわず:うんうん
かわず:それがおセックススキャンダルですからね
気楽:で、反対にスタローンはたまに濡れ場があって嫌だったんですよね
かわず:でもそれは逆に言えば常に等身大で闘い続けて来たということでもあるんですね
気楽:そうそう、それが言いたいのよ
気楽:これは、スタローンの強さが人間の感情と結びついていることとも関係があるわけです。
かわず:人間賛歌を描くジョジョがスタローンっぽいのもその辺なんですかね
気楽:そうそう、ひん曲がった口で叫びながら暴力を振るうわけですよ。(※揶揄ではない。)
かわず:なるほどなぁ
気楽:同じマッチョでも求められたものが全く違うわけですね。
かわず:確かにそうね
気楽:でさ、今回の大脱出に戻るんだけど
かわず:うん
気楽:タマフルでは、これはシュワがスタローンの世界で泥をかぶることをしてやろうとした、と言っていたけれど
かわず:そうそう
気楽:私としては、その行動をシュワルツェネッガーが、悩み苦しむ人間側のヒーローになったと捉えたいわけです。
かわず:うんうん
気楽:これがシュワルツェネッガー人間宣言後の世界
かわず:つまり宇多丸さんの言い方は少し気に入らなかったんだよね
気楽:恐れながらもそういうことですね
かわず:概ね合っているけれど
かわず:初めの方でその辺りの話出したのもだからなんです
かわず:シュワの禊というか通過儀礼的な意味合いが強いように感じたので
かわず:スタローンとの友情出演的な話に落とし込まれるのは違和感があったというか
気楽:多分、今後シュワの世界は変わりますからね
かわず:ついに人間となったシュワの新しい世界…
かわず:気になるねぇ〜
気楽:人間シュワが何と戦い、何をするのか?
気楽:楽しみですねぇ〜
かわず:個人的には大統領なって欲しいんだけどねぇ
かわず:映画の中で
かわず:まだまだ先だねぇそれは
気楽:そうですねぇ
気楽:というかもともと何と戦っていたのか?分からなくなってきたぞ
かわず:前田敦子か…笑